2009年4月1日水曜日

InfoseekメールのデータをGmailに転送

■前説

“Infoseekメール”の最大容量がいつまでたっても 50MB のままで,一向に増える気配がない.表示が遅いと言う問題はβ版になってから大分解消されたが,依然として Gmail には劣る.

逆に Gmail はサクサク動くし,容量 2GB だし,おまけにフォルダでなくラベルで管理するというコンセプトが整理下手の僕にとっては非常に有難いので,とても気に入っている.できる事ならば,Infoseek にストックしたメールを Gmail に移したいものだ.そうすれば,これまで Infoseek に蓄積した情報も益々有効に活用できるだろう.

というわけで,Infoseekメールのデータを Gmail へ移す方法について検討してみた.以下,そのまとめ.

■概要
大まかな作業手順は次の通り.
1.事前設定 
   IMAP を使って Thunderbird から Gmail にアクセスできるよう設定する
2.データのダウンロード 
   メールのデータを Infoseek からパソコン上に落とす
3.データのインポート 
   ダウンロードしたデータを Thunderbird に取り込む
4.データのアップロード 
   Thunderbird を介してメールのデータを Gmail のサーバに上げる

必要なもの:
Thunderbird 2.0
ImportExportTools(Thunderbird用アドオン)
・WinZip等のZipファイル解凍ツール

メールソフトとして Thunderbird を使うのは単なる好みの問題.Outlook なんちゃらの様に .eml をすんなりインポートできるソフトを使えば?とのたまう向きもあろうが,そんなソフト使いたくないから別の方法を考えているという訳であって.

■手順1:事前設定
(1) ネットブラウザで Gmail にアクセスし,メニュー(画面右上方)の「設定」をクリック.
 ⇒「設定」画面に切り替わる
(2) メニューの「メール転送とPOP/IMAP設定」をクリック.
 ⇒「メール転送とPOP/IMAP設定」画面に切り替わる
(3) ラジオボタン「IMAPを有効にする」をクリックしてオンにする
(4) このラジオボタンのすぐ下にある「設定手順」をクリック.
 ⇒別画面が開いてヘルプが表示される.
(5) 「メールクライアント」の下の「Thunderbird 2.0」をクリック.
 ⇒ Thunderbird における設定法を記した画面に切り替わる.
 ⇒ 後ほどこのページの記述に従って Thunderbird を設定するので,この画面は残しておく.
(6) (4)の段階で表示されていた画面に戻り「変更を保存」をクリック.
(7) Thunderbird を起動する
(8) (5)の段階で表示された画面の指示に従い,Thunderbird の側で Gmail 用アカウントの作成と設定を行う.
(9) Thunderbird のメイン画面の左カラム(メールフォルダ一覧)上で,新たに作成したアカウントの「受信トレイ」をクリックする.パスワードを尋ねられるので入力する.
 ⇒ Gmail にあるメールのヘッダ一覧が表示されれば成功.
 ⇒ うまくいかない時は(8)の段階で何らかのミスをしている可能性が高いので,設定を良く確認.特に「ログインIDには '@gmail.com' を付けること」が間違えやすい.

以上で準備終わり.

■手順2:データのダウンロード
(1) ネットブラウザで Infoseekメールにアクセスし,メニュー(画面右上方)の「オプション設定」から「一括ダウンロード」を選ぶ.
 ⇒「一括ダウンロード」というタイトルのウィンドウが開く
(2) ダウンロードしたいフォルダ(例えば foo)を選択して「ダウンロード」をクリック.
 ⇒フォルダを圧縮したZIPファイル(名前は 'infoseek.zip')がローカルディスクに保存される.
(3) 保存した 'infoseek.zip' を解凍する.
 ⇒infoseek_mail という名のフォルダが生成される.
  中には eml 形式のメールが入っている.

■手順3:データのインポート
(1) Thunderbird を起動する
(2) メイン画面の左カラム(メールフォルダ一覧)上で,メールを格納したいローカルなメールフォルダをクリックし,選択状態にする.
(3) メニュー「ツール」>「mbox/eml形式で取り込み・書き出し」>「ディレクトリからすべてのemlファイルを取り込む」>「ディレクトリだけから」を選ぶ.
 ⇒「フォルダの参照」ウィンドウが表れる.
(4) 手順2で生成したフォルダ infoseek_mail を指定し「OK」押下げ.
 ⇒指定したフォルダ内にある eml 形式のファイルが読み込まれる.
(5) 取り込みが終わったら eml 形式のファイルは不要なので捨てて良い.

■手順4:データのアップロード
(1) Thunderbirdを起動する
(2) メイン画面の左カラム(メールフォルダ一覧)上で,メールを格納したい Gmail 上のメールフォルダ〔*注1〕が見えるようにしておく.
(3) メイン画面の左カラム(メールフォルダ一覧)上で,Gmail にアップロードしたいメールが入っているフォルダをクリックし,タイトル一覧を表示させる.
(4) Gmail に送りたいメールを選択し,(2) に述べた Gmail 上のフォルダにドラッグ&ドロップする.
 ⇒Gmail へメールが転送され,メールにはドラッグしたフォルダ名と同じラベルが付加される〔*注1〕転送完了後,もとのメールは自動的に削除される.
 ※
 ※この作業はファイルのアップロードと同じ事なので,少々時間を要することは覚悟しておいた方が良い.
 ※転送するメールの数が多いと,転送が完了する前に作業が止まってしまうことが多いので,小分けに転送した方が安全.途中で止まった場合には転送済のメールがローカルフォルダに残ったままになって混乱するが,Gmail はメールの重複チェックをしてくれるので転送済みかどうかわざわざ確認する必要は無い.一から転送しなおせば良い.

〔*注1〕Gmail にフォルダは存在しないが,Thunderbird 上では便宜的に「ラベル名と同一のフォルダが存在する」ものと見立てて取り扱われる.このため Gmail 上で1つのメールに複数のラベルが付いていれば,Thunderbird 上では複数のフォルダに同一のメールが存在しているように見えるので注意.
 Gmail のフォルダにメールをドラッグ&ドロップしたとき実行されるのは,メールを Gmail 上へ転送し,そのメールにフォルダ名と同一のラベルを付けるという操作である.なお,「受信トレイ」以外にドラッグ&ドロップしたとき,転送したメールに「受信トレイ」というラベルは付かず,最初からアーカイブされた状態で保持されるので慌てないように.

【参考】Gmail の活用法,裏技など
http://tools.rightclicksright.net/data/216837.aspx
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